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コラム

StudioサイトのSEO対策|構造の弱点と対処法を制作会社が解説

2026/9/6

  • Studio

「Studioで作ったサイトはSEOに弱い」——WEB制作の相談で、私たちがよく受ける質問です。結論から言うと、半分は誤解で、半分は本当です。StudioサイトはSEOで十分戦えます。ただし、Studio特有の「構造のクセ」を知らないまま運用すると、記事を増やしても検索評価が育ちにくいのも事実です。

この記事では、Studio公式パートナー「Studio Experts (Goldランク認定)」として自社サイトもStudioで運用するTHO M&Sが、実際にぶつかった構造上の弱点と対処法を、実測データと再現手順つきでそのまま公開します。これからStudioでサイトを作る方も、すでに運用中の方も、チェックリストとして使ってください。

結論: StudioサイトはSEOで戦える(ただし構造のクセを知っていれば)

StudioサイトのSEOは「戦える」が結論です。検索順位を決める要素の大半(コンテンツの質・検索意図への合致・E-E-A-T)はCMSに依存せず、Studioが構造的に不利な部分は限られており、そのほとんどに対処法があります。

事実から示します。この記事を掲載している私たちのサイト(thomands.com)はStudio製で、45本のコラムを運用しています。Search Consoleの実測で、「studio 制作会社」は2026年5月時点で5位台、Studioの操作解説記事には2026年8月時点でクリック率4〜6%を安定して出しているものがあります。「Studioだから上位に入れない」ということはありません。

一方で、運用の中で「Studio特有の構造が検索評価を目減りさせる場面」を3つ特定しました。まずWordPressとの違いを一覧で整理し、そのあと3つの課題を症状と対処のセットで説明します。

StudioとWordPressのSEO観点ざっくり比較

観点

Studio

WordPress

title / metaの設定

○ 標準機能で可

○ プラグインで可

サイトマップ

○ 自動生成

○ プラグインで自動生成

構造化データ

△ 手動実装(マークアップ欄)

○ プラグインが自動生成

目次アンカーのURL

✕ ランダムIDが個別URL化する(本文で解説)

○ 通常は問題にならない

タグ・カテゴリのURL

△ 既定はランダム文字列(slug設定で回避可)

○ 自分で設定する文化が定着

表示速度

△ 画像・アニメーション次第で重くなる

△ テーマ・プラグイン次第

保守・セキュリティ

○ 更新作業ほぼ不要

△ 更新を怠ると脆弱性リスク

○が多いのはWordPressですが、△と✕は「知っていれば埋められる差」です。以降はその埋め方です。

Studio特有のSEO構造課題は3つ

課題① 目次のリンクが「別のURL」として検索に登録される

Studioの目次自動生成機能は、見出しに「index_」で始まるランダムなIDを付けます。このID付きURL(例: /column/記事名#index_xxxx)を、Googleが独立したページとして検索結果に登録してしまうことがあります。

何が起きるか。1本の記事への評価が複数のURLに分散します。私たちのサイトでは、ある記事の検索表示が本体と断片URLに割れ、断片側だけで週600〜700回表示されるのにクリック率0%が並ぶ状態になっていました(2026年8月実測)。構造化データのエラーも断片URL側で慢性的に発生します。

さらに厄介なのは、見出しIDを手作業で直しても、記事を編集して再公開するたびにStudioがIDを再生成することです。私たちは2026年5月に手作業で全記事を修正しましたが、その後の記事更新で全記事が元に戻っていました。

対処は「手作業で直す」ではなく「仕組みで直す」です。私たちは、ページ読み込み時にIDを意味のある連番へ書き換える短いスクリプトをカスタムコード枠に設置し、全記事へ一括で効かせる方式に切り替えました。あわせてcanonicalタグ(評価をどのURLに集約するかをGoogleに伝えるタグ)を明示し、記事本体のURLへ評価を集めています。canonicalの考え方はGoogle検索セントラルの公式ドキュメントが正確です。

課題② タグ・カテゴリページのURLが意味を持たない

StudioのCMSは、動的に生成されるタグやカテゴリのページにランダムな文字列のURLを割り当てることがあります。URLは検索エンジンにも読者にも「このページが何か」を伝える情報です。ランダム文字列のままでは、その手がかりを捨てることになります。

対処はシンプルで、CMSの設定でslug(URLの末尾)を意味のある英語に自分で設定することです。既存ページのslugを後から変更すると変更前URLへの流入が切れるため、公開初期のうちに整えることをおすすめします。slugの仕様はStudio公式ヘルプで確認できます。

課題③ 構造化データは自動では入らない

構造化データ(検索エンジンに記事の種類や内容を伝えるコード)は、WordPressならプラグインが自動生成することが多い一方、Studioでは基本的に自分でマークアップ欄に実装する必要があります。

裏を返すと、実装すれば差がつくポイントです。私たちのサイトでは記事ページにArticle・FAQ・HowToの構造化データを実装しており、AI検索や検索結果の拡張表示に内容が引用されやすい状態を整えています。実装手順は後ほど説明します。

表示速度も「Studioだから遅い」わけではない

表示速度への不安もよく聞かれますが、Studioサイトの速度を決めるのは主に「載せるものの重さ」です。CMS自体を高速化することはできなくても、制作側でコントロールできる範囲が大きいのが実態です。

具体的には、①画像をWebP等の軽量形式で圧縮してから入稿する②ファーストビューに重いアニメーションを多用しない③使っていないページ・コンポーネントを整理する、の3点で体感は大きく変わります。速度が検索順位とユーザー行動に与える影響と計測方法は、WEBサイトの表示速度改善の記事で詳しく解説しています。

今日からできる基本設定4つ

構造課題への対処と並行して、次の4つはStudioの標準機能だけで今日から整えられます。

  1. titleとmeta descriptionを全ページで設定する。各ページの「ページ設定」から入力できます。titleは検索結果の「見出し」です。キーワードを入れつつ、クリックしたくなる言葉を選びます。迷ったら、上位表示されている競合と「同じ軸で書かない」ことを意識してください。同じ軸なら公式や大手が勝ちます。

  2. OGP(SNSシェア時の画像と文言)を設定する。SNS経由の流入とブランド認知に直結します。

  3. サイトマップをSearch Consoleに登録する。Studioはサイトマップ(/sitemap.xml)を自動生成します。Search Consoleにサイトを登録してサイトマップURLを送信すれば、新しいページのインデックスが速くなります。

  4. 記事同士を内部リンクでつなぐ。関連する記事へ本文中からリンクを張ります。孤立した記事は評価が育ちません。目安は1記事から2本以上です。

構造化データの実装手順(Studioのマークアップ欄)

私たちが自社サイトで実装している手順です。

  1. 記事の種類に合わせて構造化データを用意します。コラム記事ならArticle、よくある質問にはFAQPage、手順解説にはHowToが基本です(仕様は Google検索セントラルの構造化データ入門参照)。

  2. Studioの「ページ設定」内のマークアップ欄(コードを追加できる欄)に、JSON-LD形式で貼り付けます。

  3. 公開後、GoogleのリッチリザルトテストにURLを入れて、エラーなく認識されるかを確認します。

注意点が1つ。課題①の断片URLが残っていると、構造化データのエラーがそちら側で発生し続けます。構造化データの実装は、アンカーIDの対処とセットで行ってください。

公開後は、週次で3つの数字だけ見る

SEOは公開してからが本番です。ただ、最初から多くの指標を追う必要はありません。私たちはSearch Consoleで毎週、次の3つだけを定点観測しています。

  1. 表示回数: 検索結果に出た回数。記事が検索面に「参加」できているか

  2. クリック率(CTR): 表示のうちクリックされた割合。低いならtitleとdescriptionの見直し候補

  3. 平均順位: 上がり下がりの傾向。急落したページは競合の動きか技術的な問題を疑う

たとえば「表示は多いのにクリック率が1%台」の記事は、内容ではなくタイトルの問題であることが多く、リライトで数字が動きやすい狙い目です。この見方だけでも、感覚ではなくデータで打ち手を選べるようになります。

StudioのSEOでよくある質問

Q. StudioサイトはWordPressよりSEOに不利ですか?

A. 構造化データとアンカーIDの2点はStudio側に手当てが必要ですが、どちらも対処可能です。検索順位の大半を決めるのはコンテンツの質と検索意図への合致で、CMSの差は「知っていれば埋められる範囲」に収まります。

Q. Studioで作ったサイトが検索に出てきません。最初に何を確認すべきですか?

A. ①Search Consoleにサイトを登録しサイトマップを送信したか②公開設定が「検索結果に表示する」になっているか③公開から十分な期間(数日〜数週間)が経っているか、の順で確認してください。それでも出ない場合は個別ページのインデックス登録をリクエストします。

Q. Studioの目次機能はSEOに悪影響があると聞きました。使わない方がいいですか?

A. 使って構いません。ただし目次の見出しIDがランダムな別URLとして検索登録される場合があるため、canonicalの明示とIDの整理をセットで行うことをおすすめします(本文の課題①参照)。

Q. 構造化データはどこまでやれば十分ですか?

A. コラム運用なら、まず全記事にArticle、Q&Aを含むページにFAQPageの2種類で十分です。実装より大事なのは、リッチリザルトテストでエラーが出ない状態を保つことです。

まとめ: 「作って終わり」にしないことが、Studio SEOの本体

StudioサイトのSEOは、①構造のクセ(アンカーID・slug・構造化データ)を仕組みで押さえ、②基本設定と速度を整え、③公開後に週次で数字を見て直す——この3層で戦えます。逆に言うと、どれも「作って終わり」の運用では手が回らない部分です。

THO M&SはStudio Experts (Goldランク認定)の制作会社として、制作だけでなく、この記事に書いた構造対処と公開後の運用までを一気通貫で提供しています。「自社のStudioサイトがどの状態か知りたい」という方は、60秒で試せる自動診断からどうぞ。あわせて、サイトリニューアルとSEOの関係、Studioの料金プラン解説も参考にしてください。

From strategy to execution, from ideas to revolution.

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